こんにちは。
ダディちゃん先生と申します。
今回は、バイリンガルの脳内の言語感覚について書いていきたいと思います。
一般的な第二言語習得者とバイリンガルの脳内の違い
はい、なんだか小難しい見出しなってしまいましたが・・・、
ここで言う一般的な第二言語習得者とは、『生まれてから生活の中心言語は日本語で、中学校の授業から本格的に英語を勉強し始めた人』とします。(要は普通の人ですね。なのでここからは、”普通の人”と称します。)
ということで、普通の人は英語を目にしたとき、どう考えるでしょうか。
例えば、
The window was broken by Ken.
という文章を目にしたとき、おそらく普通の人の脳内はこんな感じ↓
(“その窓”、be動詞+過去分詞は受動態だから“壊された”、by+人だから、“Kenによって”・・・)
↑と、さすがにここまで分解しては考えないかもしれませんが、まず間違いなく日本語に変換して考えるのが、普通の人です。
対してバイリンガルの場合は、英文を読んだらそれを英語として受け入れて理解します。
つまりは、脳内で英語で考えてしまうのです。
この感覚を普通の人に説明すると、テレビのチャンネルを切り替える感覚というのが一番しっくりくると思います。
バイリンガルの脳内は2チャンネル
バイリンガルでない普通の人の場合、英語でコミュニケーションを取ろうというときの頭の中は、
- 相手の発言(英語)を脳内で日本語に翻訳
- 自分の言いたいことを日本語で考える
- 考えた日本語を英訳し、
- 英語で発言
といった面倒なプロセスを踏んでいることと思います。
(もちろん英語が得意になったり難易度の低い会話であれば、上記1~3は部分的に飛ばせるようになってはくるのですが。)
が、これって普通というか当たり前のことですよね。
英語を聞いて、英語のまま理解し、その返答を英語で考えてそのまま発言する・・・というのは実際のところとても難しいことです。
しかしバイリンガルの場合は、英語を聞いたら英語で理解し、日本語を聞いたら日本語で理解するのです。
これができるかどうかで、英語で滑らかにコミュニケーションがとれるかどうかが左右されます。
バイリンガルのデメリット
一応デメリットをあげておくと、
英語チャンネル→日本語チャンネル、またはその逆の切り替えがスムーズに出来ないことが多々あります。
どういうことかと言うと、しばらくの時間を英語チャンネルで過ごしてきた直後に日本語で話をし始めると、うまく日本語が出てこないことがあります。
例えば、私の息子にあることなのですが、私とずっと英語で話をしている最中に息子が妻に日本語で話しかけ始めると、息子は日本語と英語がごちゃ混ぜになることがあります。
先日、風呂場におもちゃ持っていくと言って聞かないので、失くしちゃうよ?と諭したところ↓
「DaddyがShowerにおもちゃ持っていったらlose it しちゃうって言ってるよー!」
と、妻に話しておりました。(ルー大柴かよ)
また、私自身、息子と英語で話をしている最中に誰かから何かをしてもらうと、つい咄嗟に「Thank you!」と言ってしまいそうになります笑
上述の普通の人の場合は、基本的に脳内では日本語にすべて変換してから考えているため、日本語が出てこなくなったり、日本語と英語が混ざってしまうということはほとんどないのではないかと思います。
後天的にバイリンガルになれるのか
なれる!!とは言い切れないかもしれませんが、限りなくバイリンガルに近づくことは出来ると思います。
上でも挙げたプロセス↓
- 相手の発言(英語)を脳内で日本語に翻訳
- 自分の言いたいことを日本語で考える
- 考えた日本語を英訳し、
- 英語で発言
英語に慣れてくるにつれて、普通の人でも1~3が少しずつ省略出来るようになってくると思います。
私は帰国子女ですが、バイリンガルと自称するにはあまりにも恥ずかしい英語力です。
完全に日本語のほうが数倍流暢に話せますから・・・。
私がアメリカに渡ったのは11歳になる少し前ですので、完全なバイリンガルの脳を作るのには少し遅すぎたのかもしれません。
そんな私ですが、脳内の感覚だけは一丁前にバイリンガルに近しいものを持っていると自負しています。
簡単な日常会話程度であれば、日本語で考えることなく処理出来ていると思います。
なので要は、努力と根気でなんとかなる!ということです。
これを読んでくださっている方(多分主に子供におうち英語を施そうと考えていらっしゃる保護者様方)について、せっかく子供に英語を習得させようとするのならば、ご自身もある程度可能な範疇で英語を勉強しなおすのも大事だと思います。
結局のところ、おうち英語の最強のアウトプットは、日常会話ですから♪
バイリンガル脳の育成は早ければ早いほどいいですので、頑張りましょう!
それでは!
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